~安川電機グループ全体がグローバル視点の組織へとシフトする~
株式会社安川電機 人事・キャリア開発部 キャリア開発グループ長 目原 弘一さま
【ものづくりと人づくりを重視し、新たな市場を創造】安川電機は1915年の設立以来「事業の遂行を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献する」という経営理念に基づき、“モータの安川”から“オートメーションの安川”を経て“メカトロニクスの安川”へと常に時代の主力産業を支え続けてきました。現在は、「モーションコントロール」「ロボット」「システムエンジニアリング」「情報」等の事業領域へと展開し、世界最高水準の技術力とノウハウを駆使して“トータルソリューションの安川”として社会の発展に貢献しています。また、ものづくりの原点は人づくりとの考えから、経営トップと従業員との直接対話の場(少人数の対話集会)を継続的に設け、会社の方針や方向性を共有し、「“育とう・育てよう”の風土づくり」「果敢にチャレンジできる風土づくり」「日々進化・成長する安川グループづくり」を目指し、“対話重視のコミュニケーション”を進めています。
【2015年ビジョンと中期経営計画Challenge100の実現】創業100周年となる2015年ビジョンに「台頭する地球規模の課題に対し、当社のコア技術を活かして問題解決に取り組む」を掲げ、「ロボティクスヒューマンアシスト」をコア領域とした、より人に近い分野で人と共生するロボット市場の創造を目指すとともに、「環境エネルギー」の領域ではグリーンエネルギー分野(再生可能エネルギー+省エネルギー)に注力してまいります。その実行期間となる中期経営計画「Challenge100」では、重点方策の1つに「市場対応力強化によるグローバル展開の加速」を打ち出しており、グループ総合力を結集して2015年ビジョンを実現するには、グループ・グローバルな視点での人材育成が喫緊の課題となっています。
【グループ・グローバルな視点で人材育成をサポートする】当社が目指すグローバル化に向け、仕事に対する考え方、進め方を含め社員全員・会社全体がグローバルな視点にシフト(変化)していくことが重要だと思っています。グローバル人材とは、自らの考えをわかりやすく伝えるとともに、相手の立場を理解し、言語や価値観、考え方などの差異を乗り越えて、互いの強みを発揮して成果に繋げることができる人材だと思います。
そういう意味で、早い段階から海外での体験を通して、グローバルな感覚を自ら体感することは今後ますます必要かつ重要になってまいります。一方で言葉や海外での経験に限らず、変化への柔軟な適応力を高めたり、仕事のあり方そのものをグローバルな視点で見直すことも忘れるわけにはまいりません。我々のミッションは、それらに繋がるような機会をいかに社員に提供し、グループ全体のグローバル化に寄与することができるか、社員の考え方や言動の変革に繋がる“気づき”をどれだけ与えることができるか、だと考えています。当社の目指す「“育とう・育てよう”の風土づくり」「果敢にチャレンジできる風土づくり」「日々進化・成長する安川グループづくり」を目指し、ラーニング・システムズ㈱殿との連携による、実効性ある人材育成のアプローチを引き続き追及してまいりたいと思います。