「人は考えた通りの人間になる」

   1902年に出版されたジェームズ・アレンの「As a Man Thinketh」は、世界で聖書の次に読まれている書籍だそうだ。本のタイトルは「人は考えたとおりの人間になる」だが、日本語版では「原因と結果の法則」として広まっている。この著書の基本的な仮定は「気高い思いは気高い人を作り、低俗な思いは惨めな人を作る」である。
  アレンは、よきにつけ悪きにつけ心の中の「思い」が原因となり、環境や健康と病気、成功や失敗、富や貧困、喜びや悲しみといった結果をもたらすとしている。また、成功するには、気高い夢を見て目標をもち、単に成功したいと思うだけではなく、欲望を犠牲にし「自分はそれを達成できる」という信念をもって努力をしなければならないとしている。項目ごとに彼が述べている内容を記すと

思いと人格
「私たちの人生は、ある確かな法則にしたがって創られています。私たちがどんな策略をもちいようと、その法則を変えることはできません」 

思いと環境
「自分の心をしっかりと管理し、人格の向上に努めている人たちは、“環境は思いから生まれるものである”ということを熟知しています」

思いと健康
「きれいな思いは、きれいな習慣を創りだします。自分の心を洗わない聖者は、聖者ではありません」 

思いと目標
「人間を目標に向かわせるパワーは、“自分はそれを達成できる”という信念から生まれます。疑いや恐れは、その信念にとって最大の敵です」

思いと成功
「人間は、もし成功をめざすならば、自分の欲望のかなりの部分を犠牲にしなくてはならないのです」

ビジョン
「気高い夢を見ることです。あなたは、あなたが夢見た人間になるでしょう。あなたの理想は、あなたの未来を予言するものにほかなりません」

穏やかな心
「穏やかな心は、真実の海のなか……水面から遠く離れた、いかなる嵐の影響もおよばない永遠の静寂のなか……に住んでいます」

そうです、「人は考えた通りの人間になる」のです。

ラーニング・システムズ
高原コンサルティングオフィス

高原 要次