「TO BE GOODを」

  牛尾治朗氏(ウシオ電機会長)の著書「わが人生に刻む30の言葉」の第1章は「人をつくる」、その第1項は「人間のあり方の基本」、そしてその最初の話が「to do goodを考える前に to be goodを目指しなさい」である。

  この言葉は、牛尾治朗氏が大学4年生で東京銀行に就職する前に、安岡正篤氏を訪ねた時に言われたことだそうです。牛尾さんは、面談の時に、銀行業務を全般的に身につけたい、その後アメリカに留学し国際的な視野を持てるようになりたい等、あれをしたい、これをしたい、こうなりたい、ああなりたい、という話をしたそうです。その時に、安岡正篤氏から「治朗さん、to do goodを考える前に to be goodを目指しなさい」と言われたそうです。

  牛尾さんは、この言葉に衝撃を受けた、そして胸の底に垂直に落ちてきた、と述べています。業務に取り組むにしろ、事業を営むにしろ、国を治めるにしろ、何をやるにしても、その基盤となるのは「自分の人間としてのあり方」なのだ、と。                            

  より良くあろうとする。自分を修める。to be good。そこがしっかりしていなければ何もできないし、何者にもなりえない。そのことが痛いほど身に染みてきた、とのこと・・・。

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