“私は運がいい男だ”、“私は運と縁だけで生きている”と公言して憚らない私であり、私の親しい友人たちも皆、“自分は運がいい”と思っている人たちである。
「運がいい人」というのは、なぜだかわからないがLuckyが続き、いい人生を送っている人で、「運がわるい人」というのは、なぜだか
Un-Luckyが続き、あまり良い人生を送っていない人なのであろうか?
“経営の神様”と言われた松下電器の創業者松下幸之助氏が、「経営者に最も必要とされる要素は何ですか?」と問われた時、「それは、運がいいことです」と答えたそうである。次に、「運をよくするには、どうしたらいいですか?」と訊かれた時、「それは、徳を積むことです」と答えた。
儒教の基本的な教えに「五常(仁・義・礼・智・信)」がある。これは、四徳である「仁」・「義」・「礼」・「智」を行うことによって、周りからの「信」を得る、ということである。そもそも「天」(宇宙)の願いは、我々人間に「明るく幸せに過ごしてほしい」、そして「そのような社会をつくって欲しい」、ということのようである。そのために天が人間に与えたものが理性・本性・人間性である(天の命ずる、之を性という)。具体的には、仁・義・礼・智・信の徳目であり、この徳目の行為を行っていけば、そのご褒美が天から与えられ、それが「運がいい」ということになるのではないかと思う。
脳科学者中野信子氏の著書「科学がつきとめた運のいい人」によれば、運がいい人には共通した考え方や行動パターンがあるそうだ。
例えば
・「自分は運をいいと決め込む」
・「積極的に運がいい人とかかわる」
・「早寝早起きする」
・「おもしろそうかどうかで決める」
・「あえてリスクのある道を選ぶ」
・「より多くの人のために祈る」
・「自分なりの幸せの物差しで測る」 等々
つまり、その行動特性がいい結果につながり、「運」を引きよせている。行動は、自分自身でコントロールでき、「運」は100%自分次第なのである。
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高原コンサルティングオフィス
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