2018年2月 人生100年時代 伸ばすスキルは“性格スキル!”

 2014年2月に「パーソナリティ(性格スキル)を仕事に活かす手掛かり」として、弊社のNewアセスメントツール「Facet5」を紹介した。仕事で活用することを想定して開発された診断ツールであり、あれから4年が経過し、リーダーシップ開発、チームビルディング、キャリア開発他、目的や研修テーマに応じて様々な企業で活用頂いている。当時2014年1月20日付の日経新聞「経済教室」で慶應義塾大学 鶴光太郎教授が論じていた「性格力」、心理学の世界でいう「ビッグ5理論」と一致するものである。

 そして、2018年1月15日付の日経新聞「経済教室」で、再び「ビッグ5理論」が鶴教授によって論じられている。タイトルは“人生100年 伸ばせ「性格力」”である。

 安倍政権「人生100年時代構想会議」のメンバーにも起用されているリンダ・グラットン教授らの著書でもある「ライフシフト 100年時代の人生戦略」(2016年東京経済新報社出版)がまさに注目されている今、就業も70歳いや80歳まで見据える時代になり、年齢に関係なく変化に適応しながら学び続けることが重要になる。そのような時代にAIに代替されないような普遍的な能力やスキルは何であろうか?そのカギとなるのが“性格スキル(非認知能力)”というものである。

 性格スキルの5つの因子は「開放性(好奇心や審美眼)」「真面目さ(目標と規律を持って粘り強くやり抜く資質)」「外向性(社交性や積極性)」「協調性(思いやりや優しさ)」「精神的安定性(不安や衝動が少ない資質)」となっている。種々の研究では、人生の成功で特に重要な役割を占める「真面目さ」「精神的安定性」「協調性」は10代の伸びよりも20代、30代の伸びが大きい。つまり性格スキルは、大人になってからも年を重ねてからも伸ばしていける能力である。

 では、その5つの因子を客観的にどう判断(診断)し、何を手掛かりに伸ばしていくか、その診断ツールとして弊社が提供しているFacet5により“性格スキル”を的確に掴むことができる。

5つの因子の呼び方は多少異なるが、

  ①意思=「開放性」

  ②エネルギー=「外向性」

  ③配慮=「協調性」

  ④自律性=「真面目さ」

  ⑤情動性=「精神的安定性」  で診断する。

5つの因子について、10段階の物差しで客観的に把握し、その5つの因子間の組み合わせやデータとの比較により、仕事に関連する傾向や強み、能力開発領域、マネジメントガイド等を明確にアドバイスしてくれる。自分自身のパーソナリティ=性格特性を鍛えるためのヒントを十分に得られるものとなっている。

 人生100年時代、人生3ステージ(教育・仕事・引退)の時代は終わり、長生きすることは仕事の期間が長くなることでマルチステージに変わっていく。どんな仕事でも、どんな道に進んだとしても性格スキルを伸ばすことができれば、100年時代の人生戦略が上手く実現していくのではないだろうか。

 Facet5はこちらから

                                                      (パフォーマンス・コンサルタント 菊池政司)