パーソナリティ(個人特性=性格スキル)を仕事に活かす手掛かり

 現在もほとんどの組織で社員の採用、キャリア開発や人材育成、マネジメント強化のツールとしてさまざまな角度からの行動特性調査や適性検査が行われている。それぞれの特徴があり、調査方法は別として、結果についてはどれも納得度は高いものではないだろうか。

 ただし、よくお聞きする問題は、診断結果をどのように人材育成に活用すればよいか、どのように仕事に活かせばよいのか、また改善すればよいのか、具体的な方法や手掛かりが見えにくいという点である。診断結果の正解・不正解、良し・悪しがないために、解決策(方法や行動)も一般的なままでは、行動まで落としにくい。

 今回は、パーソナリティ(個人特性)診断結果を仕事に活かす手掛かりとして、New Assessment
Tool Facet5(ファセット・ファイブ)を紹介する。

  このツールは、“仕事に役立てることを想定”されており、世界中の組織やコンサルティング会社で活用され、30カ国以上の言語に対応できるパーソナリティ(個人特性)診断ツールである。

 測定内容は5つの要素「意志・エネルギー(外向性)・自律性・配慮・情動性」と13の副要因の結果をもとに、「ファミリータイプ」として特定され、組織への貢献の仕方を見ることができる。

 さらに3つの測定データとして、

  ①「サーチライト」→組織にもたらすことが期待できる点(強み)と気をつけた方が良いと思われる点(弱み)」を“言動”で示す

  ②「リーディングエッジ」→ベストパフォーマンスを引き出すためのマネジメント方法を示す

  ③「仕事に対する適性」→本人のモチベーションに関係する仕事内容や環境を示す

以上の3点がアクションプランをまとめたフィードバックレポートによって提供されるために、仕事に活かすための具体的な手掛かりが得られる。

 Facet5のベースは「ビッグ5理論」と呼ばれている、現在パーソナリティの基本的要素を説明する最も優れた手法として世界中で広く受け入れられているものが使用されている。この「ビッグ5理論」は、パーソナリティ(個人特性)をもれなく説明するために必要な「これ以上簡略化できないもの」として心理学研究から生まれてきたものである。

 先日、日本経済新聞の「経済教室」(2014.1.20付)に「ビッグ5理論」に関連した執筆(鶴光太郎 慶應義塾大学教授)が掲載されたので、ご一読頂きたい。

  Facet5は、リーダシップ開発、チームビルディング、キャリア開発他、目的に応じた活用方法が期待できます。詳細につきましては、営業担当にお問い合わせください。

                                                          (パフォーマンス・コンサルタント 菊池政司)