冬が近づくこの時期、お店には体を温める商品がたくさん出回ります。食料品では、生姜を使ったお菓子や飲物が人気ですよね。生姜は、吐き気を抑える効能・殺菌能力・血行促進作用があるとして、身近になってきました。この生姜を畑の一部で作っています。
生姜はショウガ科の多年草で、熱帯アジアが原産です。日本でも古事記に記載があるほど、昔から一般的に親しまれています。私が住んでる地域は生姜が特産物で、以前は我が家の生姜も市場にも出荷していました。また博多三大祭りと言われる箱崎宮放生会では、新生姜がずらりと並び売られていますが、これは箱崎宮の周りは生姜畑が広がっていて、祭りの帰りに生姜を購入していた名残が現在も残っているからです。近所のおじさんは、毎年店を出して売ってらっしゃいます。
現在は私一人で少しの生姜を作っています。気温が上がってくる4月に種となる生姜を土の中に植えつけます。土の乾燥を嫌うので、梅雨明けの夏には溝に水を流したり、土が乾燥しないようにわらを敷きます。昨年はこの水やりが足りなかったせいか、成長が悪く、思ったほど大きくなりませんでした。今年はこまめに溝に水を流し、生姜が土の上から出ないように多くのわらを敷きました。ただ今年は高温期が続いた為か、芽が出ないものがありましたが、何とか立派なものが出来たと思っています。
もともと生姜には、ジンゲロールとショウガロールという2つの薬効成分が含まれています。
生のショウガの成分はほぼジンゲロールで、蒸す(加熱する)ことでショウガロール成分へと変化します。また、生ショウガのジンゲロールが血流を促進して体を温めるのに対し、ショウガロールは、体内の脂肪や糖質の燃焼を促進させて体温を上げる。これにより効果が生に比べ1.5倍にも増幅するらしいのです。他にも、血液をさらさらにしたり、コレステロールの低下を促したりと効能がわかって来ています。
生姜を使ったレシピはたくさん有りますが、最近‘蒸しショウガ’という言葉を聞き、作ってみようと思います。自家製の手作り品は、香りも美味しさも一味違うと信じています。収穫した新生姜は、毎年お友達や親戚にお裾分けします。佃煮や砂糖を使ったお菓子も美味しいですし、冷凍保存も出来るので、結構喜ばれています。作る喜びがまた沸いてきます。これから先も生姜を生涯作りたいです。