2013年6月“作物栽培を楽しむ”

 野菜作りを始めて数年経ち、栽培する作物の数も量も以前に比べ増えてきました。

  

 入梅した今、我が家の畑では、雨が降り続く梅雨前に収穫する野菜が待っています。昨年11月に植え付けした苗が、冬の休眠を過ぎて春に大きく結球する野菜‘タマネギ’です。今年も、数百個の収穫を終えました。収穫後の畑には‘キュウリ’‘ナス’‘トマト’‘ピーマン’‘オクラ’‘ゴーヤ’等々の代表的な野菜の他に、3種類の‘パプリカ’と2種類の‘ズッキーニ’が嬉しそうに畑で育っています。

                                  

                                                                                                                     

 

 

 これらの夏野菜は、初春に畑に肥料を撒いて耕し、植え付けの準備をします。同時に、どの野菜を、畑のどこの場所に栽培しようかと、昨年の栽培ノートを眺めながら収穫時の畑を思い浮かべ、そして決めます。何故なら多くの作物が同じ場所に栽培出来ないからです。

もし同じ場所に栽培を続けると生育が悪く、病気にかかることが多くなるのです。うまく収穫できるまでに成長したとしても、収穫量は少なくなります。いわゆる「連作障害」といわれる現象です。原因はいろいろ考えられるそうです。一つはその種類の植物に感染する病原菌や害虫がそのあたりに集まってきて、病気になりやすくなることです。また、毎年、同じ養分を吸収するために、その種類の作物に必要な特定の養分が少なくなることです。さらに、植物が根から排泄物を出していることがあり、それらが蓄積して成長に害を与えることです。ですから多くの野菜は、連作されるのを嫌がるそうです。ナスやトマト、ピーマンなどは、連作を嫌がる代表的は野菜です。亡くなった義母からも聞いていましたが、昔から言い伝えられていた事に納得がいきます。

  

 私の作物つくりの腕前はまだまだです。いくら注意していてもすぐ虫がついたり、病気になったりします。近所の達人のおばあちゃん達の畑には、毎年素晴らしく立派な野菜が育っています。

それでも毎回試行錯誤して育て、新しい発見をし、珍しい作物に挑戦していきたいと思います。今日も始めて栽培した黄色のズッキーニを収穫しました。とても嬉しい一瞬です。

 自分で育てた野菜を口にしてくれる人たちが「美味しい」と言ってくれる私の喜びは大きいです。(原口佳子)