前回混乱しがちな思考を6つのパターンに分割し組み合わせて活用する「シックス・シンキング・ハッツ」という方法を紹介した。今回はシックスシンキングハッツを使用し「新規受注を増やすためには?」というテーマで会議を運営する一例を出したい。
∏ テーマの明確化と共有(1分) ・新規受注を増やすためにどうするか
∏ 新規受注を増やすためのアイデアを出す(15分) ・売る商品とサービスを変える ・訪問先訪問量を変える ・見込客リスト再構築
・新規開拓日を設ける ・計画-実践できるマネジメントに変える
∏ 分かっている情報、事実を洗い出す(10分) ・過去3年間の売上、利益 ・既存客:新規客の売上と数の割合 ・今後の受注見込
∏アイデアの利点、実現性を探す(10分) ・営業の無駄がなくなる ・ターゲットが明確化されることでPDCAがまわしやすい
・3ヶ月スパンで営業計画をたて実践
∏ アイデアに対するリスク、問題点明確化 (5分) ・実際に行動できるのか ・はたしてやれるのか
∏ アイデアに対し感情、直感を出す(5分) ・変わるチャンス! ・今まで出来なかったのに出来る?・3ヶ月単位ならやれそう
∏ アイデアの改良、代替案を出す(15分) ・セールスミーティングの方法を変える
・過去の報告10%、受注するためにどうするか智恵を出し合うミーティングにする
・新規顧客訪問の量を徹底管理 ・営業活動シートを改良
∏ 要約、まとめ、次のステップを示す(5分) ・営業活動シートを今週金曜日までに作成 ・3ヶ月-3週間-1週間スパンで活動管理
・ミーティングの確認項目の変更
この進め方だと約1時間で意見をまとめ結論付け、次のステップが明確になり、会議は終了する。
6つのハットは思考に方向性を与えるものであるため、好む好まざるに関わらず、全員が指定された時間そのハットのみに専念することが求められる。またファシリテーターが全員に参加を促す関わりを行うため参加者全員が発言できるため、納得度が高い。
「シックス・シンキング・ハッツ」を使用すると、所定時間内に活発な意見を出し合い何らかの結論が出る。「また、会議か・・」とため息を付くことが減るかもしれない。(川口和華)