事例: 『ビッグブラザー・シスター研修:新入社員の早期育成と定着化への取り組み』 医薬品卸 A社

参加者の反応他

 ビッグブラザー・シスター(以下BB・BS)が組織上の指示命令系統に関係なく、仕事上、仕事以外の“上司には直接聞きにくいこと”など、困ったときの良き相談相手(先輩)として機能しており、新入社員が現場で孤立しないようにしている。結果、新入社員の定着や早期育成につながってきている。
 指導についてはBB・BSの工夫が見られ、コンピテンシー評価表に基づく行動目標の設定や営業日報の活用など、他のBB・BSのマネジメント方法と独自のツールを参考にし、より良い指導を常に模索している。
 自分自身が新入社員を育成する、それに伴い自分自身が成長できる、またその成長を共有する喜びを持つことができるようになった。また、現場の指導では、BB・BS同士で自発的に情報交換やアドバイスをし合うような活動も徐々に出始めている。
 フォロー研修を実施することで、現場での問題について共有し、解決策を協議・共有でき、現場での効果的な関わりが実践できつつある。


お客様のニーズ(目的・課題)

 採用抑制による中堅層「先輩社員」の歪による指導者不足の問題、業務内容の複雑化とスピードの要求、若手社員の早期戦力化と定着が課題である。特にこの2~3年とこれからの若手社員の育成には、明確な指示の仕方と具体的指導法が求められる。マネジメントの基本知識とスキルを学び、現場でのOJTを機能させることが必要になる。教育方針である「自ら学び共に学ぶ」精神に基づき、先輩社員と新入社員の成長を共有する。
 「会社や仕事に誇りを持つ」「社員のビジネス力の向上」「仕事を通して成長を実感できる」人材の育成とその環境づくりが今後の課題である。


プログラム開発内容

 「ビッグブラザー・シスター研修、フォロー研修」
 ①ねらい
  新人の早期育成と戦力化のために、公私の面で指導するビックブラザー・シスターの教育を実施。
  新人の成長を促すと同時にBB・BS自身の成長を促す。
 ②研修内容:
  ・教育とは意識・知識・スキルを教えること
  ・指導には何故「目的」を教えることが重要
  ・PDCAマネジメントサイクルの徹底
  ・業務目標、学習目標設定の必要性
  ・新人のスタイルに応じた指導の仕方
  ・日常的なフィードバックスキルの習得
  ・実戦経験の共有、解決に向けたアドバイス


取組風景