こちらからご覧いただけます。 >>詳しくはこちら
投稿者のアーカイブ
今月の視点 12月 「LEARNING SHOT」を更新しました
2018年12月3日 月曜日2018年12月 「二宮金次郎は、どこにいった・・・」
2018年12月3日 月曜日 私が小学生の頃は、どこの学校にも校庭の片隅に「二宮金次郎」の銅像(石像)が建っていた。薪を背負、本を読みながら歩く姿は、まさに“向上心”・“勤勉”・“努力”の象徴である。しかし現在、この銅像を有する小学校は皆無と言ってよい。
二宮尊徳(幼名:金次郎)は、江戸後期の実践的農政家で、幼くして両親を亡くし伯父の家で苦しい農耕をしながら「論語」「大学」「中庸」等を独自に学び、青年期に家を再興。後に小田原藩・相馬藩の凡そ600の村の再興を行い、その後幕府に召し抱えられて普請役格になった。また、農村の生産力に応じて分度を定めて勤勉を説き、その結果として富を譲り合うという「報徳思想」を広めた。
内村鑑三が英文で書いた外国人向けの人物伝「代表的日本人」に紹介され、また幸田露伴が少年少女のための文学として執筆した「二宮尊徳翁」がその名を広めた。さらに、修身の教科書にも登場し生徒の「模範」として定着した。
ではなぜ二宮金次郎像が消えているのか。その背景には「児童の教育方針にそぐわない」「子供が働く姿を勧めることはできない」「戦時教育の名残」「歩いて本を読むのは危険」という声があるという。更には“辛抱”や“忍耐”、“向上心”や“出世”、“勤労”や“徳力”に重きを置かない風潮が教育現場にはあるそうだ。
最近はまた、卒業式で「蛍の光」を歌わない学校が増えているそうだ。その理由も「戦時教育の名残」と言う声や、現代の子供たちには「蛍雪の功」ということが理解されないという・・・。勤労学生や苦学という言葉も、あまり聞かなくなったし、蛍の光を集めて本を読む、雪を重ねた光で勉強するという情景は想像できないのかもしれない。しかし、なぜか「蛍雪時代」という受験雑誌は今も存在している・・・。
江戸期の教育は、いかにして人間としての完成度をあげるかがテーマであったが、現在の教育は、いかにして試験に通るかがテーマになっている。“向上心”や“勤勉”
は人間としての大きな徳目であり、それを幼少期に身に染みこませることは、大変有意義なことのように思うのだが・・・。
いかがであろうか、二宮金次郎像を復活させては!
ラーニング・システムズ株式会社
代表取締役社長 高原 要次
2018年12月3日 本社を移転します。
2018年11月19日 月曜日2018年12月3日 本社を下記の通り移転いたします。
新住所 : 福岡県筑紫野市山口2960
新電話番号 : 092(403)1116
2018年11月 『アウトプット力向上の秘訣は“明確さ、簡潔さ、インパクト”②』
2018年11月1日 木曜日前回(2018年7月)の解決への手掛かりで、「ビジネスで成果を上げていくためには、アウトプット力が求められる」、その向上のポイントは3点、①「何を話すのか」ポイントを明確にする→②「どのように話すか」整理する→③「話に情報を流し込む」、という流れで組み立てるアウトプットのための思考法についてお伝えした。それは、伝える内容に“明確さ、簡潔さ、インパクト”が重要というものであったが、アウトプット力は、聞き手にとってわかりやすく伝えるための思考法と説明・説得のスキルとも言える。
7月の「解決への手掛かり」としては、以下の3つの道具(プラン)に絞って紹介した。
「時のプラン」 → 時間軸・時の流れに沿って
「場所のプラン」 → 場所の相違で
「三角形のプラン」 → 3つの視点・側面で
いずれも関連のある3つのキーワードで分割し話に流れを持たせ、聞き手の理解を助けるというものであるが、コミュニケーションには、単に伝える(説明する)ことに留まらず、聞き手を説得するという場面もある。自分自身にとって重要なコミュニケーションは、意外にも聞き手を説得していることが多いのではないだろうか。自分の意図したことを聞き手に伝え、理解してもらい、聞き手がこちらの意図した通りの行動をとる、そのコミュニケーションは、ほぼ聞き手を説得していることに近いものである。今回は、わかりやすく伝えるための3つの武器に加えて、さらに聞き手を上手に説得するための、新たな武器を3つ紹介したい。もちろん、聞き手を説得するためには、その手前で上手く伝える(説明する)スキルが必要であることは言うまでもない。
①「ズームレンズのプラン」 → 視野を変化させて (例:中心・中間・外側)
②「振り子のプラン」 → 2つの極論を示して (例:一方では、片方では、自分としては)
③「利点のプラン」 → 相手にとっての利点 (例:より遠くへ、速く、高く)
同じように3つの関連したキーワードをもとに、聞き手を説得する武器であるが、前回のプランとの違いは、自分自身が明確な意志(落としどころ)を持っている事である。何か細部のことに固執している意見や、極端に一般化した意見に反論する、といった場合に聞き手の視野を変化させて説得するスキルが「ズームレンズのプラン」である。「振り子のプラン」は、両方の意見を打ち消して自分の主張を通す“詭弁型”と両方の意見を活かすように「中」を取って説得する“外向型”の2つがある。また、提案等でアピールしたい場合は相手にとっての利点を示しながら説得する「利点のプラン」が効果的である。1つの意見でダラダラと話し、主張を通そうせず、色々な立場や見方を示す方が考え深さ、視野の広さが聞き手に伝わり説得力も増す。
前回より2回に亘ってアウトプット力向上のため秘訣、3つの関連付けたキーワードで分割して伝えるスキルをご紹介した。ビジネスでは、特にグローバルにおいても必須の武器になる。
“明確さ、簡潔さ、インパクト”を意識して伝える。そのポイントは話の内容に“構造”を持たせること、マジックナンバー“3”の表現である。
(パフォーマンス・コンサルタント 菊池政司)
今月の視点 11月 「解決への手掛かり」を更新しました。
2018年11月1日 木曜日こちらからご覧いただけます。 >>詳しくはこちら
2018年10月 「無理をしない」とは、何をすること・・・
2018年10月1日 月曜日先般、腰の手術で入院した。正確には「腰椎除圧変動術」手術で4番目、5番目の腰椎に、5cmのネジをそれぞれ2本ずつ打ち、ボルトで繋ぐ手術。1カ月の入院、その後また1カ月の自宅療養だったが、多くの方に見舞いにきてもらった。その数65人。ありがたい限りである。そして、ほぼ全ての方から頂いた言葉が“無理をするな”。ドクターが言う“無理をするな”は、「曲げない、反らない、捻じらない。重いものを持たない」という警告で、即行動に移せる。他方、見舞客からの“無理をするな”は、心配と優しさから発せられた心くばりの言葉で、まさに有難く、感謝に堪えない言葉であるが、行動には移せない・・・。
では、「無理をしない」とは、何をすることなのだろうか?とベッドに横たわりながら考えた。それは3つ。
① 「着手を早くする」 早く手をつければ、ゆっくりと進めることができ、かつ十分に時間をかけて検討することもできるし修正もきく。着手が遅れると納期に追われ無理をすることになる。しかも、やっつけ仕事になり品質も劣る。そのためには、先のゴール(ビジョン)を早く決めなければならない。
② 「絞り込む」 多くのことを手掛けるのではなく絞り込む、重要なことを行う。特に、好きなこと、ワクワクすること、面白いことを行う。嫌なことはしない。嫌いな奴とは付き合わない。そのためには、何が重要、何が大事、何が好き、かを明確にし、公言する。
③ 「お願する、一緒にやる」 一人で完結しようとせず、手助けが欲しいときは“助けて!”とお願いする。さらにヘルパーを主役にして、こちらがヘルプに回り、一緒にやる。そのためには、“夢”を共有する。
“ちょっとだけ無理をして生きる”が、私の信条である(作家の城山三郎は“少しだけ無理をして生きる”)。もし今日が、昨日に1%上乗せしたものであるならば、単利計算でも1年間で365%アップする。0.1%上乗せしても36.5%アップであり、約4割も向上する。そして、ありたい姿に近づき、凜として生きる。
しかし、齢60を越えた今、この“無理”も、程度、スピード、やり方を変えなければいけないようにも感じている・・・。
ラーニング・システムズ株式会社
代表取締役社長 高原 要次
今月の視点 10月 「LEARNING SHOT」を更新しました。
2018年10月1日 月曜日こちらからご覧いただけます。 >>詳しくはこちら
今月の視点 9月 「くつろぎの空間」を更新しました。
2018年9月3日 月曜日こちらからご覧いただけます。 >>詳しくはこちら
2018年9月 “暑い夏と白い百合”
2018年9月3日 月曜日大雨と酷暑、そして台風が多く発生したこの夏。大雨による土砂災害はひどく、農家もまた大打撃を受けた所が多かったようで、とてもお気の毒です。さらに今年は、気温が40度を超える所が何箇所もあり、熱中症の患者数が例年より大幅に増えたのは脅威です。
7月は我が家の野菜も初旬の大雨に見舞われ、腐ってくる野菜がありました。それまではズッキーニ、キュウリ、黄色や赤色のミニトマトは食べきれないほどの収穫に、孫も大喜びでした。その後は猛暑で水切れ状態になり枯れるかと思いましたが、充分な水を与えていくと、嬉しいことに作物は息を吹き返していきました。現在は他の野菜も加わり、オクラ、ナス、ゴーヤ、カボチャが生り放題です。
8月はとっても楽しみにしていることがあります。私の誕生日にかけて、家の庭にはたくさんの白百合が咲くのです。あわせて百合の花の数もピークになります。春はまだ葉っぱしか付けてなかったのに、だんだん背丈が伸び、蕾をつけ、一本が咲きだすと次々に家が百合に囲まれていきます。これは主人の私へのプレゼントです。花をたくさん咲かせるために朝晩かかさず水遣りをしていました。
誰が植えたわけでもないのに、白っぽい百合が咲くという話をご近所からも聞きます。これはどうも「タカサゴユリ(高砂百合)のようです。台湾に広く野生するゆりで、日本へ種子が入ったのが大正12年。旺盛な繁殖力のために、今では西日本を中心に広く野生化しているそうです。そうなんです、種子で繁殖するので、晩秋になると種子が放出され、風で飛ばされ、運ばれるのです。一般的に球根植物は乾燥に強いけど、この種のものは乾燥に弱いそうです。
夏から秋にかけて、雨や猛暑、そして台風が日本の広範囲にわたり被害をもたらします。それでも農作物を消費者に届ける為に、農家の多くの方が励んでらっしゃいます。その姿が「凄いな!素晴らしいな!」という感謝の気持ちを沸かせます。私も野菜の収穫や、主人が咲かせてくれる白百合を想像すると、来年の夏がまた楽しみです。
(原口佳子)
今月の視点 8月 「解決への手掛かり」を更新しました。
2018年8月1日 水曜日こちらからご覧いただけます。 >>詳しくはこちら